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第1節 基本理念

本市は,平成4年

10

12

日,つくば市制5周年記念にあたり,次のような理念に基づ く福祉都市宣言を行いました。本計画は,総合計画,地域福祉計画等とともに,福祉都市 宣言に示された理念の実現をめざして実施されるものです。

<福祉都市宣言>

国際・科学・文化都市として世界に開かれたつくば市は,全人類共通の「愛」の言葉 を基調とし,全市民とともに豊かで活力ある福祉のまちづくりを願うものである。

私たちは,市制5周年を迎えるに当たり,本年を福祉充実の新たな出発の年として,

市民の英知を結集し,誰もが生きる喜びと明日への希望を持てる社会の建設を決意し,

ここに,「福祉都市つくば」を宣言する。

平成4年 10 月 12 日 つくば市

障害のある人もない人も,誰もが住み慣れた地域や家庭で共に普通の生活が送れるよう な社会を築き,市民一人ひとりが障害及び障害者について正しい認識を持つとともに,障 害者が日常生活を営んでいくうえで,その能力を最大限に発揮できるような生活環境や雇 用機会の拡充等の諸条件を整備していくことが重要です。

計画の策定にあたっては,ライフステージのすべての段階において,全人的復権をめざ す「リハビリテーション」と,障害のある人もない人も共に住み慣れた地域や家庭で生活 し,活動する社会をめざす「ノーマライゼーション」の考え方に基づき,「完全参加と平等」

をめざしていくことを基本理念とします。

第2節 基本目標

1 保健・医療体制の充実~健康の維持回復のために~

障害の原因となるような疾病等の発生を防ぐため,そして障害の進行を抑制するた め,「早期発見体制」の充実が求められています。また,保健施策として,障害を軽減 し,自立を促進するための「健康づくりの支援」はもちろんのこと,適切な医療を受 けられる体制を整備していきます。

2 地域生活の充実~地域で共に生活するために~

それぞれのライフステージに応じた「保健・医療及び福祉が一体となった体制」を 整備する必要があります。また,障害のある人が地域で自立し,生きがいのある生活 を送るために,適切な福祉サービスを展開し,住民レベルでの日常的な交流が行える よう,積極的な支援を図っていきます。

3 療育・教育体制の充実~障害のある子どもを安心して育てるために~

障害の早期発見・早期療育により,障害の軽減や,機能回復を図ることが重要とな っています。そのために,まず,いつでも気軽に相談できるような療育相談が必要と されています。また,教育の現場では,障害の特性に応じた教育の場や機会を提供し,

一人ひとりの可能性を最大限に伸ばすことが大切です。保健・医療・福祉・教育等の 分野でより一層の連携を図り,適切な教育を進めていきます。

4 就労・その他の社会参加の支援~生きがいある生活を送るために~

障害のある人が地域で生きがいを持って生活し,社会経済活動に参加していくため には,障害のある人の働く意欲を尊重し,就労移行支援事業等を利用し,一般雇用は もとより,福祉的就労を含めた雇用の促進に努め,自立のための経済的基盤の確立を 図ることが必要です。

また,スポーツ・レクリエーション,文化活動は,生きがいのある充実した生活を 送るうえで重要であり,障害のある人の社会参加の促進や地域の人々との交流の場づ くりに努めていきます。

5 福祉教育とボランティア育成の充実~相互理解と助け合いのために~

障害のある人を含む,すべての人々にとって住みよい平等な社会づくりを進めてい くためには,市民一人ひとりが障害の特性に応じた正しい理解と認識を深めることが 大切です。そのため,福祉教育や啓発広報活動を積極的に推進していく必要がありま す。また,障害のある人が自立し社会参加していくため,地域の中で,ボランティア・

NPO法人等の市民活動が大きな力となってきています。今後は,ボランティアの育 成や活動の場・機会の提供,各種情報の提供等,市民活動を支援する取り組みを積極 的に進めていきます。

6 生活環境の整備推進~暮らしやすく活動しやすいまちづくりのために~

暮らしやすく活動しやすいまちづくりのためには,障害のある人や高齢者のみなら ず,すべての人に配慮したやさしいまちづくりを推進することが大切です。個人住宅 や公共的施設等におけるバリアフリー化の推進,並びに周囲の理解などソフト面でも バリアをなくしていくことが非常に大切です。さらに,ユニバーサルデザインの推進,

また,コミュニティバスなどの交通手段の充実は,引き続き,重要な施策です。

また,障害のある人が地域で生活できるよう,グループホームなどの生活の場,そ して障害のある人の活動拠点となる福祉支援センターを始めとした障害福祉施設の充 実に努めていきます。

7 権利擁護の充実~いつまでも自分らしく幸せに暮らすことを目指して~

権利擁護とは,人権をはじめとした様々な権利を保護したり,本人に代わってその 財産を適切に管理したりすることです。つまり,個人が人間としての尊厳を持って生 きていくことを生活上の重要な場面でサポートしていくことになります。

こうした「権利擁護」の問題は,今後,支援が必要な人の増加など,その需要に対 応する体制の整備が求められています。このため,障害のある人への成年後見制度の 利用支援や後見等の業務を適正に行うことができる人材の育成・活用の研修なども行 い,成年後見制度等の利用を促進していきます。

第3節 計画の体系

本計画の体系は以下のとおりとします。